塗装会社に直接依頼するメリット
施工範囲や工事内容にもよりますが、外壁塗装にはお金がかかります。できるだけ安いところに依頼するため、見積書を比較できる相見積もりサイトや紹介サイトを利用する方も多いのではないでしょうか。
複数の塗装会社を一括で比べられる便利なサイトという印象がありますが、実はそうとも言い切れないのです。金額的なことはもちろん、「施工後のトラブルやアフターサービスで困り果てた」と後悔している事例も少なくありません。
「住まいを快適に保ちたい」という気持ちで行った塗装が、後々のトラブルにつながるのは避けたいですよね。
サイトを通じてではなく、外壁塗装会社に直接依頼した方が塗装会社にとっても、お客様側にとってもメリットはたくさんあります。
そこで、相見積もりサイトのからくりや、塗装会社に直接依頼するメリットを詳しく解説していきます。
相見積もりサイト…って、本当にお得で安心なの?
外壁塗装では、まず業者選びで迷う人は多いです。そこで便利なのが相見積もりサイトではないでしょうか。
必要な情報を入力し、パソコンの画面上だけで複数の塗装会社に一括見積ができます。見積書を比較すれば、予算にあった業者選びができて安心感があるかもしれません。しかし、必ずしも“お得”や“安心”とは言えない事情がサイト運営の裏側に隠されているのです。
相見積もりサイトとは?
相見積もりサイトは、「サイトに登録している塗装会社」と「相見積もりをとりたいお客様」をマッチングさせるサイトです。
利用者は、名前や住所、連絡先などの簡単な情報を入力します。その情報を受けた塗装会社が契約に結び付けるために、利用者に、メールや電話連絡をする流れです。
塗装会社側は手数料を負担…!相見積もりサイトのカラクリとは?
サイト利用者側は無料で利用できますが、登録している塗装会社は、運営サイトに対してさまざまな手数料を支払わなければなりません。
・相見積もりサイトに登録した時点で払う「登録料」
・見積もり依頼があったときに「紹介手数料」
・サイトを通じて受注できたら「成約手数料」
などです。
登録料はサイトによっては0円ということもありますが、紹介手数料や成約手数料はかかってしまいます。
紹介手数料は10,000~15,000円のケースが多く、5件見積もり依頼があればサイト側に50,000~75,000円も払わなければならないことに…。
そして、成約手数料は10~20%ほどのことが多く、100万円の工事なら10~20万円の負担です。
受注はできるものの、塗装会社にとっては「ほぼ利益なし」という現実と向き合うことになるのです。
利用者にとって「安さ」は良いこととは言えない
上記のように、塗装会社は見積依頼があるだけで運営サイトにお金を払います。
そもそも契約を取るためにサイトに登録しているわけですし、なおかつ支払った紹介手数料を無駄にしたくないため、競合他社に負けないように“安さ”をアピールするでしょう。塗装会社は「手数料を払う」「本来の価格よりも安くして受注につなげる」ことになります。
しかしながら赤字は避けたいため、「安い塗料を使う」「人件費を削る」「工期を短く」など、何かしらコストカットをしなければなりません。
たとえば、本来「下塗り・中塗り・上塗り」と3回塗りが基本なのに、「中塗り工程を省いて2回塗り」というケースもあり得ます。工期短縮のために、乾燥が不十分なのに次の工程に進むなども考えられます。
工事完成直後では質の低さに気づかないかもしれませんが、数ヶ月程度でひび割れや剥がれというトラブルが起こる可能性もあるでしょう。
トラブルが起きたときの解決が難しい
利用者側にとっては「何かあったら運営サイトが間に入ってくれるだろう」という印象を受けるかもしれませんが、トラブル時は当事者間の問題解決と言われることもあります。
“優良”という言葉も疑わしいことがある
サイトによって異なりますが「登録できる塗装会社には一定の基準をクリアした優良会社」と謳われています。利用者にとっては“優良”という言葉はかなり惹きつけられるのではないでしょうか。
しかし、実態は「加盟金さえ払えば登録できる」というケースもあります。「施工実績がほとんどない」「経験不足・知識不足の職人が作業する」など、悪徳業者まがいの塗装会社が混じっている可能性もあるのです。
塗装会社に直接依頼するメリットとは?
相見積もりサイトは便利なサイトですが、裏側を知ると業者にとってもお客様にとっても不利なことが多いです。
「外壁塗装会社に直接依頼する…。」このスタイルが最も安心です。
それでは、直接依頼するメリットを見てみましょう。
中間マージンがかからない
直接依頼すれば、「塗装会社⇔お客様」というように間に第三者が存在しないため、中間マージンが一切かかりません。相見積もりサイト経由の場合、塗装会社はサイトに払う手数料を考慮しながら工事代金を決定していきます。
また、塗装を依頼できる業者には「塗装会社」「リフォーム会社」「ハウスメーカー」などがありますが、リフォーム会社やハウスメーカー経由で依頼したときも中間マージンがかかります。
リフォーム会社やハウスメーカーは、自社で職人が在籍しているわけでないため、実際に工事をするのは塗装会社です。「お客様⇔塗装会社」との間に窓口となる会社が存在すると、マージンの分が高く上乗されてしまうのです。
責任を持った仕事をしてくれる
直接依頼の場合、見積もりから施工まで塗装会社の職人がやり取りをします。下請けで依頼を受けるときとは違い、お客様との一対一のやり取りが増えるため、塗装会社的にも責任を持った仕事になります。
リフォーム会社やハウスメーカーに依頼すると、工事内容を問い合わせたいときは中間業者の営業マンということが多いです。塗装について質問しても、すぐに返答が来ないこともあるでしょう。実際に施工するのが下請けの会社だからです。
しかし、直接依頼の場合、その場で気になることや不安を取り除くことができます。
まとめ
相見積もりサイトは、「安さ」を比較したいときには利用しやすいサイトかもしれません。
しかし、外壁塗装は、これからの住まいを守るために行われる工事です。一時の出費を安く済ませたとしても、質が悪い工事だったら数ヶ月後や数年後に頭を抱えることになっては残念なことです。
相見積もりサイトに登録している塗装会社は「手数料の負担」「他者と競うために赤字ぎりぎり」を強いられることとなり、結果的に工事の質が下がることも少なくありません。施工不良が数ヶ月後に起きる可能性、保証がしっかりしていない…など、トラブルも考えられます。
相見積もりサイトから塗装会社を選ぶよりも、直接依頼の方が「塗装会社」と「お客様」の双方にとってもメリットがあります。中間マージンがない分、適正価格で工事の質を下げることなく、しっかりとした工事ができます。
塗装会社に直接工事依頼するのが価格面でも工事の質についても最も安心です。
記事検索
NEW
-
query_builder 2023/07/18
-
12月も目の前
query_builder 2022/11/26 -
外壁塗装の足場で起こるトラブル 回避するには
query_builder 2022/11/09 -
外壁塗装は夏でも施工できるのか
query_builder 2022/08/16 -
外壁塗装の色選びの参考にしたい流行りの人気色とは?
query_builder 2022/07/29