大手業者、地元業者のメリット・デメリット
外壁塗装を業者に依頼するとき、「大手業者と地元業者、どちらを選ぶべきか」で悩む方も多いです。
「有名な大手なら安心なのでは?」
「やっぱり地域に密着した地元業者の方がいいのでは?」
など、それぞれに抱いている印象があるのではないでしょうか。
ただ、漠然とした想像で業者選びをすると、ちょっと不安ですよね。
自分なりに納得の選択ができるように、「大手業者と地元業者のメリット・デメリット」を頭のなかで整理しておくことをおすすめします。
大手業者に塗装を依頼した場合のメリット・デメリット
まずは、大手業者に依頼する場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
大手業者に依頼する「メリット」
①知名度があるがゆえの“安心感”
「CMで見たことがある」「チラシでよく見かける」など、大手業者の魅力は知名度の高さではないでしょうか。
自分が知っているのはもちろん、家族も友達も知っている大手業者。
「よく知らない塗装業者」よりも「知名度のある大手業者」に依頼したいときは、大手業者を選ぶことは安心感というメリットにつながるでしょう。
②塗装実績数が多い
大手業者は、各都道府県に支店や営業所がたくさんあるため、全国各地全体で見ると、かなりの実績数となるでしょう。
過去の実績数が気になる人には、大手業者の豊富な実績は魅力に映ることでしょう。
大手業者に依頼する「デメリット」
①コストが高く感じる
大手業者はコスト面で高いのがデメリットです。
大手業者は、塗装に限らず、さまざまな工事が依頼できます。
それぞれの専門業者と連携し、自社に専門スタッフがいることは少ないです。
つまり、大手業者は間に入り、お客様との打ち合わせや連絡をしますが、実際に工事するのは下請け業者です。
下請け業者が大手業者に出した請求に「大手業者の中間マージン」分が上乗せされてお客様に請求されています。
そのため、専門塗装業者に直接依頼するよりは、どうしても高額になるでしょう。
また、CMやチラシで宣伝活動をしていることもあり、小規模な会社よりも価格設定は高いかもしれませんね。
②施工やトラブル対応に時間がかかることも
前述したように、大手業者に塗装を依頼すれば、実際に「施工」するのは下請け業者です。
そのため、施工に関しての質問や対応に少し時間がかかることも多いでしょう。
たとえば、見積もりを依頼した場合でも、下請け業者からあがってきた見積書をもとに作成されるので、お客様へ見積書が渡るまでに時間がかかることもあります。
施工日の調整やトラブル対応など、施工に関する多くのことが「下請け業者からの連絡待ち」という状態もよくあります。
そのため、大手業者の担当者に聞きたいことがあって連絡してもその場で返答をもらえず、「対応が遅い」と感じるケースも多いでしょう。
地元業者に塗装を依頼した場合のメリット・デメリット
次に、地元業者に依頼する場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
地元業者に依頼する「メリット」
①大手業者と比べて安く塗装工事ができる
地元業者なら、大手業者と比べて安く工事ができることも多いです。
「中間マージンが損」と考えている場合、見積もりから施工までを一貫して行ってくれる地元業者へ依頼するメリットは大きいでしょう。
②対応がスピーディー
地元業者のメリットは、スピードある対応です。
たとえば、「見積もり」というひとつの流れを見ても、大手業者は下請け業者への連絡や調整に時間がかかります。
なるべく早く来てほしいのに「数日後」と言われると、塗装をしたい気持ちがクールダウンしてしまうこともあるでしょう。
でも、地元業者の場合、電話をすれば社内で調整がつく限り、すぐに来てもらえることが多いです。
待ち時間のストレスがないのはメリットと言えそうです。
③アフターフォローもすぐに来てくれる
塗装後に気になる点があったときでも、電話1本で駆けつけてくれるフットワークの軽さも、地元業者の魅力ポイントです。
また、社内でお客様情報を共有できているので、担当者が不在でもほかのスタッフが対応してくれることもあります。
④地元の塗装情報に精通している
外壁や屋根の塗装は「地域性」を重視することで満足度が高まります。
たとえば、「雨が多い」「風が強い」「日照時間が長い」「海に近い」などバラバラの気候条件で同じ塗料を使っても寿命も変わります。
その土地の気候条件に合わせた塗料選びをすることで、長持ちする塗装ができるのです。
地元業者の場合、「昔からこの周辺で塗装工事をしていた」と周辺の気候を前提にした塗装を知り尽くしている職人さんが多いです。
地域の塗装情報をもとに工事をしてもらえるのは、施工を任せるうえで安心ポイントと言えるでしょう。
一方、大手業者の場合、担当者が「他県からの転勤」という状況で、地域性に合っていない塗装内容を勧めてくることも考えられます。
⑤長年の実績の背景にある高い信頼性
地元業者のなかでも、「長年地元で営業している」というケースなら、信頼性はかなり高いでしょう。
これまでその土地で営業を続けてきたなら、顧客数もかなりのものです。
家の状況や塗料の種類によっても異なりますが、塗装は10~15年ほどの間隔がメンテナンスのタイミングです。
そのため、リピーターとなって何度か塗装をお願いしていることもあるでしょう。
10数年経ったときも、「またお願いできる」という安心感が地元密着の業者の魅力ではないでしょうか。
ただ、なかには地元に住所があっても信頼に欠ける業者もいるので気をつけなければなりません。
アパートの一室を借りて営業しているような場合、代金を支払った後に消えてしまった…というトラブルに巻き込まれる可能性も考えられます。
依頼する前には、「過去にどのくらい地元で営んできたか」など、会社の歴史にも目を向けることが大事です。
地元業者に依頼する「デメリット」
① 名前を知らない業者もある
「初めて塗装工事をする」という場合、ふだんの生活で塗装会社との接点はありません。
そのため、名前を知らない地元業者も多いでしょう。それが依頼をためらう要因のひとつとなっていることも…。
ただ、昔から長い間、地元密着型で営んでいた塗装業者なら、親戚や友達など周囲から話を聞いたことがあるケースもあるかもしれませんね。
② 自社職人がいないケースもある
地元業者でも、依頼先によっては自社職人を抱えていないケースもあります。
地元業者から選ぶ場合、
・塗装専門業者
・リフォーム会社
・地元工務店
という選択肢があるかと思います。
塗装専門業者なら「塗装工事」をメインにしている会社ですから、塗装のことに精通したスタッフが在籍し自社のみで工事が可能です。
しかし、リフォーム会社や地元工務店の場合、ほかの下請け会社に工事を外注していることも多いでしょう。
結果的に、大手業者と同様に「工事費が高かった」「すぐに駆け付けてくれなかった」という不満が出ることも。そういった背景は事前にしっかりと理解しておくといいでしょう。
まとめ
大手業者と地元業者、「どちらに依頼するべきだろう?」と迷っているときは、まずはメリット・デメリットを比べてみましょう。
大手業者なら「知名度」と「塗装実績数」がメリットですが、施工する人が下請け業者ですから中間マージンや対応の遅さがネックに感じる人が多いかもしれません。
一方、地元業者の場合、コストが安くおさえられるのはもちろん、地元密着という言葉どおり、「スピーディーな対応」と「地域性に合った塗装」が魅力です。
外壁塗装工事の依頼に絞っているなら、地元塗装業者のメリットが大きく感じられるでしょう。
同じ地元ということもあって、相談もしやすいかと思います。
「そろそろ塗装の時期かもしれない」「ウチの外壁は大丈夫かしら…?」と塗装について気になったときが、塗装のベストタイミングとも言えます。
気になったときの相談はすぐにでも返事が欲しいこともあるでしょう。
まずは、近い距離感でスピーディーな対応をしてもらえる地元業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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