優良塗装業者の見分け方
家を守るには、適切なタイミングの塗装が欠かせません。
ただ、「そろそろ塗装の時期」と分かっていても、どこに依頼したらいいか分からず放置しているケースもあるでしょう。
塗装を後回しにすれば屋根や外壁はますます劣化し、だからといって塗装業者を適当に選べば、失敗のリスクがあります。
高額な塗装工事だからこそ、信頼できる会社に依頼したいですよね。
そこで大切なのは、優良塗装業者を見極めるポイントを知ることです。
ポイントをおさえておけば、塗装業者をきちんと見極めることができます。
今回は、塗装業界で気をつけたい悪徳業者の存在、優良塗装業者に依頼するためのチェックポイントなどを詳しく解説していきます。
塗装前に知っておきたい「悪徳業者」の存在
まず、知っておきたいのが悪徳業者の存在です。
塗装は、「高所作業で危険」「適切な工程がされずに耐久性が低い」「我流の塗装で逆に深刻な状況に…」など、DIYでやるには不安が大きいものです。
それに、塗装には家を守るという大切な役割があるため、ただ塗ればいいというわけではありません。
家を守るには、やはりプロに任せた方が安心です。
ところが、塗装業者のなかには少なからず悪徳業者が存在しています。
塗装業に関連する資格はいくつかありますが、塗装業を営むうえで必須ではありません。
そのため、経験不足や技術がない人も“塗装業者”と名乗れるのが現状です。
そのような背景から、質の悪い工事内容や手抜き工事、不当な高額請求をされるなどのトラブルに巻き込まれるケースもあります。
手抜き工事は、すぐには気づけないことも多いです。
「塗装したのに剥がれてきた」と数ヶ月から1年も経ってから失敗に気付くケースもあるので注意が必要です。
訪問販売はトラブルに巻き込まれやすい
塗装に関するトラブルのなかでも多いのが、訪問販売によるものです。
訪問販売の場合、「見積もりを頼みたい」と客側から連絡を受けて回っているわけではなく、塗装業者自らが「塗装はいかがですか?」と売り込みます。
訪問販売の営業マンは、契約を取ることが成績につながるため、それらしい専門用語と話術で自分のペースに乗せようとします。
塗装の知識がないばかり、契約をしてしまいトラブルに巻き込まれるケースもよくあることです。
ただ、訪問販売のすべてが怪しいとは言い切れません。
業者を見極めるポイントを知っておけば、悪質業者にも引っ掛かりにくくなります。
よくある手口や怪しいポイントを知り、騙されないように目を養っておきましょう。
優良塗装業者の見分け方
“訪問販売”、もしくは“自分からの問い合わせ”のどちらにしても、優良塗装業者の見分け方を知っておくと安心です。
その1:「今すぐやらないと危険!」と切迫感を出してくる
塗装の必要がない状態にも関わらず、「すぐに工事しないと危険!」と不安をあおる業者もいます。
塗装の耐久性はそれぞれの建物の状況に応じて異なりますが、前の塗装時期から考えたメンテナンス時期があります。
適切な塗装時期を無視し、「今すぐ!」と不安をあおるのは、騙そうとしている可能性も考えられます。
特に、点検と称して屋根に上っても、被害箇所の写真も撮影せずに口頭だけで危険をアピールするケースには注意しましょう。
その2:即決で契約を迫る
契約を即決で迫るケースにも注意しましょう。
塗装の知識がないところにつけ込み、周囲の人に相談されないように「今日までキャンペーン価格だ」と考える余地を与えないトラブル事例も多いです。
優良塗装業者の場合、「お客様に納得してもらう」ということを大切に考えているため、即決を迫ることはありません。
その3:極端な値引き額を提示してくる
値引き自体は珍しくありませんが、注意したいのは極端な値引き額です。
「半額で!」「値引き額は100万円!」などの場合、もともと高額な金額を提示し、値引きでお得感を出し契約させようとしている可能性も。
そもそも、塗装工事は商品ではなく、人の手によって作業をされるものです。
極端な値引きをするとなれば、「塗料のグレードを落とす」「人件費をカットして質を下げる」ことになります。
極端な値引きには要注意です。
その4:きちんと調査してくれているか
塗料の量や足場の範囲などとも関係してくるため、塗る面積をしっかり把握しなければなりません。
家の周囲をざっと見渡しただけで見積額を出してくる業者は、優良塗装業者とは言えないでしょう。
調査時間に、30分以上かけているかがポイントです。
相見積もりのチェックポイントとは?
優良塗装業者を知る手がかりは、「見積書」にもあります。
ただ、比較の対象がないため、1社だけの見積書では不安ですよね。
そこで、相見積もりをしてみましょう。
費用に注目しがちですが、そのほかチェックしておきたいポイントはいくつかあります。
「一式」という表記に注意
「一式」という表記には注意が必要です。
塗料工事の見積もりは、塗料や作業の単価に面積をかけて算出されます。
ところが、見積書の内訳に「一式 ○○円」とまとめて記載されているのは根拠も分かりません。
塗料名が記載されているか
塗料は、「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などグレードの違いによって耐久性には大きく違います。
ただ、塗料のグレードが同じでも、商品によって単価や耐久性などは異なります。
「どのメーカー・どの商品」を使うか記載されているのがチェックしましょう。
作業内容の記載
塗装は、単に塗料を塗って終わりではありません。
足場の設置や高圧洗浄、塗装箇所の下処理など、塗装前だけでも欠かせない工程がいくつかあります。
塗装回数は、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗りが基本です。
塗料名を見ると、適切な塗り回数がホームーページでチェックできます。
適切な塗り回数なのか、高圧洗浄や下地処理の記載があるか…など、手抜き工事をされないようにきちんと確認しておくことが大事です。
まとめ
目に見える範囲で屋根の錆びを発見したり、雨漏りが起こったりなどで、「早く塗装をしなければ」と気持ちが焦ることもあるかもしれません。
ただ、急いで業者を選ぶと、失敗するリスクもあります。
塗装業者には少なからず“悪徳業者”もいます。
塗装業は資格がなくても開業できるため、施主側の方で見分け方を心得ておくことが大事です。
今回お伝えしたようなポイントを頭に入れておくだけでも、優良塗装業者の見極めにつながります。
信頼できる業者選びで、大切な住まいのメンテナンスをしていきましょう。
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