外壁塗装と密接な関係がある「コーキング」とは?役割や劣化症状などコーキングに関する基礎ポイントを徹底解説

query_builder 2022/01/12
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ハーベスト施工状況 009


外壁塗装メンテナンスをするとき、頭に入れておきたいのがコーキングについてです。外壁塗装の見積書に「コーキング」という項目を見たとき、よく分からないと不安ですよね。

 

コーキングは外壁においてかなり重要で、メンテナンスをしなかったために外壁の傷みや雨漏りにつながっていたというケースもあります。

 

今回の記事では「コーキングとは何か」という基礎的なポイントからコーキングの劣化症状や補修すべきタイミングなどを分かりやすくまとめてみました。

 

コーキングの重要性を知り、住まいを守っていきましょう。

 

 

コーキングとは?シーリングとは違うもの?

まずは、「そもそもコーキングとは何か?」という点からお話していきます。

 

外壁の隙間を埋める充填剤のこと

最近の住宅では、サイディングやパネルなどを外壁に採用するケースも増えていますが、ある程度の隙間(目地)を設けなければなりません。そのために必要なのがコーキングです。

 

コーキングは、外壁材同士の繋ぎ目部分の隙間を埋める充填剤のこと、または隙間を埋める工事そのものことを言います。

 

コーキングの役割とは?

コーキングの主な役割は2つあります。

 

まずは、水の浸入を防ぐことです。サイディングボードを張るときにできる隙間から水が入り込まないように、コーキング剤を埋め込み密封することができます。

 

また、衝撃吸収の役割もあります。コーキングのおかげで外壁材同士がしっかりと密着。「地震による揺れ」や「外壁材の膨張」などで動きが加わったときでも衝突を和らげる“クッション”的存在です。

 

シーリングとは違うもの?

同じような意味で「シーリング」という言葉を聞くことがあるかもしれません。実は、コーキングもシーリングも特段の違いはなく、呼び方が異なっても同じものを指しています。

 

 

コーキングの寿命は短め…劣化の症状とは?

コーキングの種類によって異なるものの、外壁と比べると寿命はかなり短めと言ってもいいでしょう。

 

だいたい510年が寿命

コーキングは、短ければ5年ほどと短命です。長くても10年ほどで、何らかの劣化が起こってきます。

 

劣化の度合いは建物のある環境でも異なりますが、一般的には「510年」がコーキングの寿命の目安です。

 

コーキングの劣化症状は段階的

コーキングは、築5年を過ぎたあたりから、少しずつ劣化症状が見られます。軽い劣化症状の場合は経過観察でも大丈夫ですがいずれ住まいへの影響が深刻になってくるので早めに対処しましょう。

 

どんな風に劣化が起こるかを知り、ときどきチェックすることが大事です。

 

【初期症状】肉痩せ・ひび割れ

コーキングが硬化すると、痩せて細かいひび割れが見られるようになります。

 

今すぐに補修が必要とまではいきませんが、代表的な初期症状を覚えておくことで冷静に様子をチェックできます。

 

【なるべく早めに補修すべき症状】剥離・破断・欠落

コーキングと外壁材の間に隙間ができるのが「剥離」、コーキングに亀裂が入って裂けることを「破断」、コーキングが隙間から落ちた状態が「欠落」です。

 

いずれも、すでに“隙間の防水”という役割を果たせなくなっている状態ですから、早急に対応しましょう。

 

 

コーキングが劣化する原因とは?

コーキングは新品の頃には柔軟性のある状態ですが、時間の経過とともに“硬化”します。振動や膨張、紫外線、雨、風など屋外にあれば避けようのない現象がコーキングの劣化の主な原因です。劣化して硬くなったコーキングは、ひび割れや縮みによる剥がれなどが起こるため、防水性もなくなるでしょう。

 

また、なかには施工不良が原因となり、早期にコーキングの劣化が見られるケースもあります。一般的な劣化が510年で起こるのに対し、施工不良が原因の劣化は数ヶ月や1年未満とかなり早く起こるでしょう。

 

 

コーキングには2つの補修方法がある

コーキングの補修には、2つの方法があります。大きな違いは「古いコーキング材を撤去するかどうか」という点です。

 

打ち替え

古いコーキング材を取り除いてから、新しいコーキングを充填します。劣化したコーキングを撤去して新品になり、寿命もリセットできます。耐久性が高まるうえ、次回の補修タイミングまでが長くなるというメリットがあります。古いコーキングを撤去するところから工事が始まるため、手間がかかる分、費用が高くなるでしょう。

 

既存のコーキングが劣化しているときは、打ち替えすることで防水性が蘇ります。

 

打ち増し

既存のコーキングの上から、新しいコーキングを重ねていく方法です。古いものを撤去しない分、コストは安くなりますが、「劣化した古い部分」が残っているため剥がれてしまう可能性もあります。

 

また、費用は安く済みますが、基本的に劣化した上からコーキングを施しても意味のないものになってしまいます。「浸水を防ぐ」というコーキングが持つ本来の役割を発揮するには、打ち替えの方がおすすめです。

 

 

コーキングのDIYは難しい?

外壁塗装と比べると施工範囲も狭いため、「コーキングならDIYでもできそう」と考える方もいます。

 

しかし、危険性・難易度・失敗の可能性という観点からおすすめできません。

 

・足場を組み立てた作業をする(はしごは危険)

・古いコーキングをしっかり撤去する

・ゴミや水分をきちんと取り除く

・周りに付着しないようにマスキングテープで養生する

・自宅の外壁に合わせたコーキング剤を選ぶ

・下塗り材を塗る

・しっかりと乾燥させる

など、気をつけなければならないポイントがたくさんあります。

 

材料の選び方や塗り方を調べながら、高所でバランスを取りながらの作業はリスクがあります。

 

手探り状態ですから予想以上に時間がかかり、何とか完成しても施工不良で効果が得られない可能性もあるでしょう。

 

やはり、専門業者に依頼した方が確実な施工が可能です。大事な住まいを守ることにもつながります。

 

 

まとめ

コーキングは、外壁と同じように住まいを守ってくれる大切な部分。外壁メンテナンスの一環として、コーキングにも目を向けて適切なタイミングで補修を考えなければなりません。510年もすれば必ず劣化が起こるため、まずはコーキングについての正しい知識をおさえておきましょう。

 

コーキングの補修を検討したい時期は、肉痩せやひび割れが起こり始めた頃です。劣化の初期なら緊急性は低いものの、放置するほどに目地がボロボロと剥がれ落ちる可能性が大きいでしょう。

 

ただ、ふだん見慣れていないコーキングは「劣化しているかどうか判断しづらい」という方も多いかと思います。ご自身ではよく分からないというときは、専門業者に診断を依頼すると安心です。

 

また、コーキングが劣化した頃には、塗装工事も検討するのもおすすめです。外壁塗装もコーキング工事も足場が必要なため、同じタイミングの方がコストもおさえられるでしょう。



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